ナトリニウム粒子観測所

ナトリニウム代表リニールのブログです

観測番号四千四百二十九『明日』

目が覚めた

 

また昼下がりで、時間を持て余して横になる

うーん…?なんか身に覚えがあるような。

 

こんな自堕落な生活に覚えがあるなんて、

自分はなんて駄目な人間なんだろう。

 

カレンダーに目をやる。

夏。

夏は好きじゃない。

嫌いでもないけど。

 

そんな一時、昨日と同じグラスに氷を入れながら

今朝の夢をぼんやりと回想する。

ほとんど覚えていないけど……断片的な思い出を渡る。

 

 

自分はその時、死んだ。

間違い無い。

 

 

やっとの思いで着替えを探る。

あぁ、1日が始まるなぁ……

 

今日からは規則的な生活を送ろうと思ってたのに。

ふぅ、と息を吐いてみる

 

 

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

目が覚めた

 

また昼下がりで、時間を持て余して横になる

うーん…?なんか身に覚えがあるような。

 

こんな自堕落な生活に覚えがあるなんて、

自分はなんて駄目な人間なんだろう。

 

カレンダーに目をやる。

夏。

夏は好きじゃない。

嫌いでもないけど。

 

そんな一時、昨日と同じグラスに氷を入れながら

今朝の夢をぼんやりと回想する。

 

…待って。この感じ、デジャヴ?

確か、私は自分の死の夢を見て……

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

隕石は、昔から怖いものだ。

視界は白く、何も無くなっていく。

そして訪れるのは、静寂。静寂。青寂――――

 

3つ数える間もなく、終わり

 

 

 

 

 

何故私はこんなことを想像するのだろう?

体験したことなどある訳が無い。

 

そんな馬鹿馬鹿しい思考を振り切って、今日も自転車を走らせる。

図書館の匂いが紛らわせてくれるだろう。

 

コンピューターの音と、足音と、静寂と。

まさに私が求めていた空気だ。

うーん、やっぱり私は図書館が好きなんだ。

学生の頃から足繁く通っている近所の図書館。

古びてはいるものの、清掃が行き届いているので不快感は全く無い。

古紙の香りと、誰もの手が触れた紙の感触…

潔癖症でもなければ気にならないだろう。

 

さて、今日は久々に地学の本を読もうか―――

 

 

 

 

目が覚めた

 

また昼下がりで、時間を持て余して横になる

うーん…?なんか身に覚えがあるような。

 

こんな自堕落な生活に覚えがあるなんて、

自分はなんて駄目な人間なんだろう。

 

カレンダーに目をやる。

夏。

夏は好きじゃない。

嫌いでもないけど。

 

そんな一時、昨日と同じグラスに氷を入れながら

今朝の夢をぼんやりと回想する。

 

 

 

私は死んだ。

為すすべは無く、必然に。

 

 

 

 

 

 

そしてまた繰り返す。